歌手活動10周年! 野川さくらニューシングル&アルバム発売記念インタビュー
声優・歌手として活躍する野川さくらだが、今年2010年は歌手活動10周年というメモリアルイヤー。これを記念してのシングル「heavenly days」、そしてアルバム『HAPPY HARMONICS』が相次いでリリース。野川さくら本人に、新作への思い、そして10年間の歌手活動への思いなど話を聞いてきた。
(インタビュー・文/鈴木亮一)
◆ミディアムテンポなメッセージソング「heavenly days」
――今回、10周年記念ということで、まずはシングル「heavenly days」がリリースされました。こちらは桃井はるこさんが作詞作曲されてるということですが。
野川 野川さくらとしてはひさしぶりに、ミディアムテンポなメッセージソングを歌わせていただきました。ももたん(桃井)の楽曲でこんなにしっとりした曲調は初めてですね。私が司会をやらせていただいてる『超!アニメ天国』のテーマソングになっていて、今年4月からずっとTVではオンエアされていて、「早くCD出ないのかな」っていうみんなからの声がすごく多かったんですけど、やっとリリースできました。
この曲は、大人が子供のころの家庭の温かさを懐かしみつつ、でも頑張っていこうと思っているような、哀愁漂う応援歌として作ってもらいました。歌詞がけっこうあいまいな表現になってるんですけど、そうすることで聴く人の気分によって受け取り方が変わったらな、って。私がすごく自分の人生と重なるなって思った部分は、歌詞の中のフレーズに「誰かの心揺らす何か残したい」という言葉が出てくるんですけど、そこがすごく大好きで。私自身みんなの心に残るアニメやキャラクターを演じたいな、大事に大事にしていきたいな、と思っていて。歌ももちろんそうなんですけど、そういう思いで一つ一つの作品に取り組んできたので、気持ちを込めて歌うことができました。
――なるほど。桃井さんの曲を初めて歌われた頃のお話を聞かせてもらえますか?
野川 もともと彼女がUNDER17をやってた頃の、あのノリノリな感じがうらやましかったし、自分もやってみたいなっていう憧れを抱いていたんですね。自分はバラードをずーっと歌ってきていて、影山ヒロノブさんプロデュースで、真逆な感じだったので。昔から仲良しだったんですけど、彼女の歌を初めて歌ったのは、『風色恋譜』というアルバムで、「S・P・Y」という曲を作ってもらった時です。そのあと、『らぶドル』から始まり、『瀬戸の花嫁』『Kawaii! JeNny』と、声優としても一緒に活動しながら歌も一緒に歌っていくという作業をずっとやっていたので、いまはとても密につき合わせていただいてますね。プライベートでも一緒に遊びに行ったりもしますし。
――カップリング曲の「Back home! ~わたしの帰る場所~」も桃井はるこさんの作詞作曲ですね。
野川 そうですね。私自身、これまでいろんな方の歌を歌ってきましたけど、個人的にはやっぱり彼女の歌が好きだなっていうのがずっと変わらずにあるので、今回は2曲とも作ってもらえて嬉しいです。これからもずっとももたんの歌を歌っていけたらいいなって思いが強いですね。カップリングの方はけっこう元気な、明るい楽曲になっています。
――この2曲ですけど、レコーディングは順調に進みました?
野川 「heavenly days」に関しては、自分と重なる部分が非常に多く、かなり感情移入して歌うことができたので、そんなに時間がかからずにスムーズにレコーディングできましたね。自分がイメージしていた歌い方や表現の仕方があまりぶれてなくて、スタッフさんとみんなで「この歌い方イイね」って言い合ったりして。桃井はるこちゃんの楽曲に関しては、もうたくさんレコーディングしてきているので、スタッフさんもなじみの方たちばかりで、リラックスした中で歌えましたね。
――「heavenly days」初回限定盤付属DVDに収録のPVを拝見したんですけど、これは歌っている場所はどこなんですか?
野川 浜松のアクトシティっていうホールと、あと都内のハウススタジオの2箇所で、2日間かけて撮影しました。アクトシティでは背景にあるパイプオルガンもかっこよくて、曲のイメージにピッタリな映像が撮れたなと思っています。
――DVDにはPVメイキング映像もありつつ、さらに『アニメ天国』ファッション・コレクションPVというのも収録されていますが、これは?
野川 これまで8~9年ぐらい『アニメ天国』の司会をやらせていただいている中で、h.NAOTOさんというファッションブランドと番組がコラボしていまして、衣装提供していただいてるんですよ。それですごくかわいらしい衣装をずーっと何年も着させていただいているので、そのファッションコレクション的な映像集になっていますね。
――じゃあ、野川さくらのこれまでの変遷が一度にわかる、みたいな。
野川 そうですね。若いころの映像から(笑)、一番最新のものまで入ってるので。ちょっとした野川さくらの歩みという感じでご覧いただけるんじゃないかなって思います。
◆新録5曲含むニューアルバム『HAPPY HARMONICS』
――そしてアルバム『HAPPY HARMONICS』が完成しましたね。
野川 3年ぶりのオリジナルアルバムになります。その3年間のあいだに発表したシングルやいろいろ歌ってきた曲たち、そしてプラスアルファの新録が5曲になります。
――なるほど。それではその新録5曲について話を聞かせてください。まずは「そよ風のロンド -10th Anniversary ver.-」、こちらはセルフカバーですね。
野川 そうです、私のデビュー曲をセルフカバーしました。セルフカバーは私自身、初めてですね。元々すごく素敵な楽曲なんですけど、アレンジを変えてアルバムの1曲目に入れたいねっていうことで作り始めました。ライブのオープニングも飾れるようなスケール感の、弦を使用したオーケストラ調のアレンジをしていただいて、2010年バージョンの成長した野川さくらの歌声で、このアルバムがスタートします。
――なるほど。続いて「HAPPY HARMONICS」はアルバムタイトル曲。
野川 いまちょうどオンエアされている『ストライクウィッチーズ2』でエーリカ・ハルトマンというキャラをやらせていただいてるんですけど、去年キャラクターソングを歌わせていただいたんです。「2 hundred over」という曲なんですけど、ファンの子たちの間でもすごく人気の楽曲だったんですね。私も明るく元気な曲が好きなので、この曲を作っていただいたR・O・Nさんに、アルバム用のオリジナル曲をお願いしたんです。
私の想いや言葉、こういうフレーズを入れてほしいっていうのをスタッフさんを通してお伝えして、まさに今回のアルバムのテーマ、10周年っていうアニバーサリーをすごく意識して作っていただけました。最高に可愛い、アルバムの顔になるアニバーサリーソングになったなと思っています。
ライブの定番ソングにしていけたらいいなって。かなりみんなに掛け声とかを入れてもらえるような、ノリノリな楽曲になっているので。私の歌に対する想いやファンの子に対する感謝の気持ちなどが1曲の中にギュっと詰め込んであって、例えば“キミ”っていうフレーズがいっぱい出てくるんですけど、それはファンの皆さんのお名前に置き換えて聴いてもらえると、より私を感じてもらえるのかなって思います。
――「夢いろ花・さくら」はどんな曲でしょう?
野川 今回のアルバムを作っていく中で自分からリクエストしたのが、実は國府田マリ子さんに詞を書いてもらいたいなっていうことだったんです。これは本当に私の個人的な思いなんですけども、自分がデビューしてまだ全然無名な頃、すごく優しくしていただいたのが今も思い出に残っていて。私はマリ子さんのあったかい、みんなを包み込むような人柄や、歌が大好きだったんです。そのマリ子さんのあったかいワールドを描いていただけたらなと思って、今回作詞をお願いしました。
そうしたら“君が歌って輝く歌”っていうテーマで書いてくださったんです。「さくらちゃんが歌う姿、それをライブで聴くみんな、君と一緒に歌うみんなを思いながら作ったよ!」っておっしゃってました。
作曲のdAicEさんも今回初めてだったんですが、ミディアムバラードでスケール感を出しつつ、壮大さの中に切なさが表現されているような、そんな曲に仕上がりました。野川さくら自身としても新たな挑戦になるような曲になっています。
――「今夜は☆SAKURA☆FEVER」は桃井はるこさんの作詞・作曲ですね。
野川 今回のアルバムは、ももたんの楽曲もたくさん入ってるし、でもせっかくなら究極のアゲアゲソングをももたんに作ってもらいたいなっていうところから、この曲が生まれました。ファンキーなディスコ曲になりました。何も考えないでとにかく踊りましょうっていうのがテーマで、曲の中にラップが入っていたり、「SAKURA☆FEVER!」ってみんなで叫べるようなところも盛り込んであったり、すごいノリノリソングですね。ももたんからは「腰を振り振り踊ってほしい」っていうリクエストがありました。
――そしてアルバムラストを飾る「いつかの坂道」。
野川 11月にはライブもやるんですけど、アルバム、ライブ共にラストを飾るのにふさわしいバラード曲です。10年間やってきた思いだったり、さらなるステップに繋がるメッセージを出した曲ですね。
――アルバム全体の手応えとしてはいかがでしょう?
野川 かなりいいものができたと思います。元気な曲が多いので、皆さんがどこかにお出かけされたり、ドライブに行ったりという生活の中で聴いてもらうと、元気をもらえるような楽曲が多いんじゃないかなって思っています。
これから開催されるライブやキャンペーンでも、ファンのみんなと一緒に歩んでこれたからこうした10周年が迎えられたという感謝の気持ちを、一人でも多くの方に直接ありがとうって言いたいんです。私はファンのみんなと積極的にふれあえる時間を持ちたいっていうスタンスで12年間活動してきたので、その気持ちを大切にして、4か所7回キャンペーンを回ります。
10周年イヤーは音楽活動を積極的に取り組んでいきたいなっていう目標を持っているので、そのプロローグになるような、これからスタートするよ!っていうアルバムですね。
――ライブへの意気込みも聞かせてください。
野川 ライブは去年も東名阪ツアーを回らせていただいて、あと夏に沖縄で、声優さんとしては生バンドで初のフルライブをやらせていただいたんです。その時、ライブハウスでライブをやる楽しみをすごく実感して。ファンの皆さんとの距離も近いし。なので今年も、故郷に近い愛知県のライブでは、ライブハウスで、よりみんなと近い距離で一緒に感動を分かち合いたいと思ってます。
東京ではホールでのライブになるので、両方違った感じになると思います。衣装やセットリストも会場ごとに変える予定なので、ぜひ両方体感して、楽しんでいただけたらなと思ってます。コンディション整えて頑張ります。
◆10年間で思い出に残ってる曲は?
――もうちょっと話をお聞きしたいんですが、今回10周年ということで、これまで過去に歌われたシングルやアルバムなどで、何か思い入れのある作品はありますか?
野川 思い入れという点では、やっぱり今回初のセルフカバー曲となった「そよ風のロンド」(2001年)が、自分のアーティストとしてのスタートだったので、すごく思い出に残っていますね。
それと、『らぶドル ~Lovely Idol~』というアニメでヒロインをやらせていただいて、OPテーマ「恋、はじめました!」(2006年)を歌わせていただいたのがちょうど3~4年前になるんですけど、そこで今のスタッフさんたちとの出会いがあったので、「恋、はじめました!」と同じチームで制作した『野川さくら SUPER BEST ~さくらのうた~』が自分にとってのターニングポイントというか、すごく思い出に残る出来事だったかなって思います。
――なるほど。キャラクターソングなどはいかがですか?
野川 桃井はるこちゃんと一緒に劇中でキャラクターを演じつつ、曲も一緒にデュエットで歌ったのがすごく楽しかったですね。作品ありきのユニットで、期間限定みたいなものだったんですけど、またやりたいな―って思いもありますね。
――『瀬戸の花嫁』の「Romantic summer」(2007年)ですね。『Kawaii! JeNny』でも「ハイ・エナジー」(2007年)をデュエットされています。
野川 そうですね。『瀬戸の花嫁』は、作品の中で歌を歌う人魚の役だったので、2人で歌を歌うシーンが多くて、CDもいっぱいリリースされて、すごく思い出に残ってます。
――では最後に、当サイトを読んでいる皆さんにメッセージをお願いします。
野川 応援してくださってる皆さんのおかげで、「そよ風のロンド」でデビューしてから10周年を無事に迎えることができました。声優活動と同時に音楽活動をやらせてもらったおかげで、ファンの方ともとても密接にふれあうことができたのがすごくうれしかったし、応援してくれる皆さんがあったからこそ今の自分がいると思います。これからもみんなの心に届くような楽曲たちを、「HAPPY HARMONICS」の歌詞にもありますが、“色とりどりの音が響く世界”を作っていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします!
<CD情報>
野川さくら「heavenly days」
2010年7月28日発売
発売元:FOXTROT
販売元:エイベックス・マーケティング
■CD+DVD
AVCA-29815/B
¥1,890(税込)
![]()
【DVD収録内容】
01. heavenly days(PV)
02. heavenly days(PVメイキング)
03. 『アニメ天国』野川さくらファッション・コレクション
■CD only
AVCA-29816
¥1,260(税込)
![]()
【収録曲】
01. heavenly days
作詞・作曲:桃井はるこ
※テレビ『超!アニメ天国』テーマソング
02. Back home! ~わたしの帰る場所~
作詞・作曲:桃井はるこ
※代々木アニメーション学院TVCM曲
※ラジオ『マシュマロ♪たいむ』テーマソング
03. heavenly days(Off Vocal)
04. Back home! ~わたしの帰る場所~(Off Vocal)
野川さくら『HAPPY HARMONICS』
2010年8月25日発売
発売元:FOXTROT
販売元:エイベックス・マーケティング
■CD+DVD
AVCA-29819/B
¥3,990(税込)
![]()
【DVD収録内容】
01. Eternal Memory(PV)
02. PARTY PLAY(PV)
03. HAPPY HARMONICS(PV)
04. HAPPY HARMONICS(PVメイキング)
■CD only
AVCA-29820
¥3,360(税込)
![]()
【収録曲】
01. そよ風のロンド -10th Anniversary ver.-
作詞:野川さくら 作曲:影山ヒロノブ 編曲:大山曜
※セルフカバー新録
02. HAPPY HARMONICS
作詞・作曲・編曲:R・O・N
※新曲
03. Last Stop
作詞・作曲:桃井はるこ 編曲:Harady
※ドラマCD『新新宿駅あるぷすひろば』テーマソング
04. PARTY PLAY
作詞・作曲:志倉千代丸 編曲:村上純
※TVアニメ『アラド戦記』第1期主題歌
05. 夢いろ花・さくら
作詞:國府田マリ子 作曲:dAicE 編曲:渡辺徹
※新曲
06. heavenly days
作詞・作曲:桃井はるこ 編曲:Harady&Susan
※TV『超!アニメ天国』テーマソング
07. 君はHERO
作詞:尾崎雪絵 作曲・編曲:小池雅也(4-EVER)
※TV『アニメ天国』テーマソング
08. Eternal Memory
作詞:KOKOMI 作曲:黒瀬圭亮 編曲:村上純
※ドラマCD『THOR CODE』主題歌
09. 塞塵のパンドラ
作詞・作曲:志倉千代丸 編曲:上野浩司
※TVアニメ『アラド戦記』第2期主題歌
10. 今夜は☆SAKURA☆FEVER
作詞・作曲:桃井はるこ 編曲:Harady
※新曲
11. SAKURA AI REN
作詞・作曲:桃井はるこ 編曲:Harady
※TV『アニメ天国』テーマソング
12. いつかの坂道
作詞・作曲:高橋竜 編曲:重盛美晴
※新曲
野川さくら公式サイト:
http://mv.avex.jp/nogawasakura/



























