Kalafinaの幻想的で心地よいハーモニーに酔いしれる。「Kalafina LIVE2010“Red Moon”」ライブレポート
梶浦由記のプロデュースにより、劇場版アニメ『空の境界』7部作の主題歌を歌うユニットとして2007年に結成されたKalafina。その独特な雰囲気で人気を博し、その後も人気タイトルの主題歌などを次々に歌ってきた。そして今年の3月17日に発売されたニューアルバム『Red Moon』を引っさげ、ライブツアー「Kalafina LIVE2010“Red Moon”」を開催。ツアーファイナルとなるJCB HALL公演が6月12日に行われた。
Kalafinaの魅力と言えば、その幻想的な世界観に尽きるだろう。厳かなバイオリンの旋律から始まる「overture ~ red moon」。そこにHikaru、Keiko、Wakanaの3人の切なくそれでいて情熱的な歌声が合わさり、その魅力に圧倒された観客は既にKalafinaのファンタジー音楽の住人と化す。そして、3人に導かれ、音楽の世界旅行へと出かけるのだ。ヨーロピアンだったり、アラビアンだったり、ジャパネスクだったりと、様々な楽曲世界に酔いしれた。
そんな幻想世界へ連れて行ってくれるKalafinaのライブであるが、MCではうって変わって3人それぞれの素の部分が垣間見える。Hikaruはオチのつかない話をマイペースにまったりと話したり、Wakanaはまったく似てない物まねをしたり、その2人にツッコミを入れるKeikoと。そんな3人のやりとりには、歌の時とはまた違った魅力があり、見ている者をほのぼのとした気持ちにさせてくれる。
衣装は、最初はアルバム『Red Moon』限定版のジャケットにもなった真っ赤な衣装で、後半からは通常版のゴシックな黒い衣装へとチェンジ。アンコールでは、ツアーTシャツに黒のスカート姿で、3人とも色違いのTシャツを着て、ツアーグッズをコミカルに紹介したりしては観客から笑いを取った。
披露された曲は、Kalafinaの原点でもある『空の境界』から「ARIA」「sprinter」、民族音楽の祝祭的な雰囲気の「夏の林檎」、スピード感があり力強い曲で盛り上がる「また風が強くなった」「Kyrie」「音楽」など。本編のラストは、TVアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』OPテーマ「光の旋律」で、切ない歌声を楽しげに届け、悲しみの中に明るさがあるような、そんな希望を持たせてくれるステージを見せた。
アンコールでは、新曲「輝く空の静寂には」を披露し、観客を喜ばせた。さらに梶浦由記がサプライズで登場し、会場は盛大な拍手と歓声に包まれた。梶浦は、自らキーボードを演奏し、それに合わせてKalafinaの3人は壮大に歌い上げた。最後の曲は劇場版『イヴの時間』主題歌「I have a dream」で、keikoが言うには自分の中で幸せを表現した曲とのこと。その言葉通り、聴いている者の心の中に幸福感が広がっていくような心地よさを感じさせ、ライブは大成功に終わった。大きな拍手に包まれ3人は深々とお辞儀をした後、バンドメンバーと一緒にラインナップをした。マイクオフで「ありがとうございました」と言って、ステージから去るのを名残り惜しそうにずっと観客に手を振っていた。
今後の展開として、8月6日には香港でライブを行い、さらに速報として12月11日に渋谷C.C.Lemonホールでライブが開催されることが発表された。東名阪のライブを行い、最終日のJCB HALLをソールドアウトにしたKalafina。プロデューサーの梶浦は、これは目標であり、そしてまた新たなスタート地点でもあると語っていた。これからもさらなる飛躍を見せるKalafinaの活躍を楽しみにしたい。
<セットリスト>
01. overture ~ red moon
02. テトテトメトメ
03. fantasia
04. sapphire
05. 星の謡
06. 闇の唄
07. 夏の林檎
08. fairytale
09. ARIA
10. progressive
11. 春は黄金の夢の中
12. storia
13. intermezzo
14. Lacrimosa
15. また風が強くなった
16. Kyrie
17. 音楽
18. 光の旋律
アンコール
19. intoro - love come down
20. sprinter
21. 輝く空の静寂には
22. I have a dream
Kalafina公式サイト:
http://www.kalafina.jp/



























