ゆかり王国建国以来最大のお祭り! 田村ゆかり横浜アリーナ公演レポート

昨年2009年12月の大阪から始まった田村ゆかりライブツアー「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2009-2010 *Princess à la mode*」。ツアー最終日の1月16日には横浜アリーナにて開催された。

ゆかりんにとって、自身のライブでは初めての会場となる横浜アリーナ。当日は約1万人の熱狂的なファンが集まった。ピンクのハッピやピンクのシャツに身を包んだファンの姿はおなじみのものだが、過去最大規模の人数となっただけにその光景は圧倒的。お祭りムードはかつてないほどに高まる。

ステージは特殊な作りになっていて、まずメインステージが上段と下段に分かれており、そしてセンター席をぐるっと囲むようにアリーナ席の前に外周花道が作られている。メインステージの正反対側、つまりセンター席最後方にはサブステージがあり、さらにセンター席ど真ん中には中央ステージが設置されていた。横浜アリーナという大きな会場だからこそのステージ形態と言えよう。どのようなライブになるのかファンの期待で横浜アリーナはぱんぱんに膨らみ、いざ客電が落とされると盛大な歓声が響き渡る。一斉にサイリウムが点灯され、会場内がピンク一色に染まった。約1万5千本以上のピンクサイリウムの光景は圧巻だ。既にここはゆかり王国と化していた。

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メインステージサイドから派手に火柱が立ち上がり、上段からダンサー4人を伴って現れたのはもちろんゆかり王国のゆかり姫、田村ゆかり。ゆかりんは青と白のひざ丈ドレスを身にまとい、ノリのいい「You & Me」を繰り出す。場内のテンションは一気に上昇。ファンたちはmotsuが担当するラップ部分を完全に暗記していて、ゆかりんに合わせて一緒に熱唱。統制がとれたコールを受けながらゆかりんは気持ちよさそうに歌い、手をくるくる回しながら可愛くダンスをした。続く「100 CARAT HEART」も盛り上がる曲で、四方からスポットライトを浴び、サビではファンからのコールを浴びて、一体感に浸った。「恋せよ女の子」では猫の着ぐるみ2匹(桃猫団)を伴って移動式花道に乗って中央ステージへ。サイリウムの群れは会場中央に向けられた。外周花道ではダンサーたちが客席を煽り、盛り上がりに花を添えた。

ゆかりんがメインステージに戻り、「こんばんはー!『田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2009-2010 *Princess à la mode*』最終日、横浜アリーナ!」とまずはファンへ挨拶。それから遠くから来た人がどれくらいいるかを尋ねる。「沖縄から来た人ー? え、いるの? 海を超えてわざわざありがとうございます。じゃあね、海外から来た人? 意外といる? じゃあ、当ててみる。ヨーロッパ! ってヨーロッパの位置がわからないんだけど…」と言うと客席から笑いがもれた。それから横浜アリーナの思い出を話し始める。「すっごい昔にイベントで1回だけ来たことがあるんだけど、その時はわけもわからないままステージに上げられて、なんかよくわかんない内に終わってたんだよね。なので感慨深いなあなんて…あんまし思ってないんだけど(笑)。でも、やっぱりすごいことだとは思うので、今日は来てくれてどうもありがとうございます」会場は大きくてもあくまでマイペースに今日のライブへの思いを語った。

「虹色バルーン」は冒頭の部分だけを歌って、ゆかりんはいったんステージからはけ、その間、ダンサー2人が演奏に合わせてくるくると日傘を回す。とてもメルヘンチックな演出だ。そしてゆかりんは真っ赤なドレスに衣装替えして日傘をさして再び登場。ここからは「バンビーノ・バンビーナ」「ラブサイン」など、一度ヒートアップした会場をクールダウンさせるようなゆったりとした曲を披露。ゆかりんの甘い歌声にファンは魅了された。

続いてバンドメンバー「桃色男爵」の紹介コーナーへ移る。巨大スクリーンに映し出された映像と、紹介された本人の一言コメントを交えながら進めていった。

桃色男爵が一通り紹介された後、ウィッグを付け、バラのモチーフの付いたピンクのドレス姿にチェンジしたゆかりん。桃色男爵たちと椅子に腰掛けながらアコースティックバージョンで「星降る夢で逢いましょう」を歌う。サックスがムーディーな雰囲気をかもし出しており、観客も着席して聴き入っていた。

MCになり、ゆかりんは女子の髪の毛に関して世の中の男子はデリカシーがないとバッサリ! まずは髪の毛を切ったのに気づいてくれないことと、前髪を切りすぎて失敗したときに限って「前髪切った?」と訊いてくることなどを挙げた。それから劇場版アニメ『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の告知と、実際に試写で観た感想を述べ、「言葉で表現すると、ズズズズズズズズー。キラーン。クルクルクル。そしてシャキーンみたいな(笑)。そんな感じだったよ。今の説明ですごく映画見たくなったでしょ? ということで是非とも大きな画面で観てください……幼女の裸体を(笑)」と締めで落とすと、会場から爆笑が起きた。

次の曲はその『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』のEDテーマである「My wish My love」。EDテーマに相応しい壮大な曲で、ファンも座ったまま優しくサイリウムを振った。電子音が響き渡り、手拍子からスタートしたのは「Luminous party」で、再び中央ステージでの歌唱となった。ダンサーの衣装も、可愛らしいスカート姿からシルバーのタンクトップ&ブラックのパンツスタイルにチェンジ。歌い終わった後、ゆかりんはステージから消えてそのままダンサーたちのコーナーとなり、メンバー4人が伴奏に合わせて華麗にダンスを披露。

ウィッグを取り、青と紫のラメ入りのひざ丈ドレス姿でステージに戻ってきたゆかりんは、大人な雰囲気のスローナンバー3曲、「満月のセンシビリティー」「永遠」「Sand Mark」を立て続けにしっとりと歌い上げた。

今度は桃色男爵のバンド演奏コーナー。ギターやサックスの圧倒的なソロ演奏を観客に見せつけた。その後の「星屑スパイラル」では、白いシャツにネクタイ、赤のチェックスカートというスクールガール風の衣装でゆかりんは可愛らしく歌った。

それからのMCでゆかりんはライブ前日のことを話し始めた。両親が遊びに来てたのに、ライブ当日のために大事をとって家で休んでいて、その両親は中華街に遊びに行ったのに自分は1人寂しくカップそばを食べていた。何をやっていいのかわからないから床の上でごろごろしてたと語り、「もしかしてみんな、ゆかりのことかわいそうに思えた? でも朝起きたらおそば食べたかったんだ。カップの(笑)」と話すとファンからは笑いが起きた。

「次は“懐かしのアニメソングコーナー”なんですけど、大阪は『キューティーハニー』、福岡は『デリケートに好きして』、名古屋は『恋はくえすちょん』、そして今日。なーんだ?」とファンに問いかけるゆかりん。客席の様々な返答の中から「きんぎょ注意報!」という声が上がったのを受けて、「それは話題には上がったんだけど、ゆかり、わぴこじゃないしと思って(笑)、ボツになったんだよね。ということで、今日は浮気者の人がいっぱいいるのでこの歌を歌いたいと思います」と言って披露されたのは「ラムのラブソング」。ファンは即興で歌詞の「好きよ」の後に「ゆかり!」のコールを入れる。続いての「お気に召すまま」ではたくさんのダンサーたちが登場して華やかなステージとなった。

全員がはけると、スクリーンに「桃猫団とゆかり姫」が映し出される。コミカルな映像にファンからは思わず笑みがこぼれる。映像が終わると唐突にメインステージの反対側、サブステージにいきなりゆかりんと桃猫団が登場。メインステージ後方にいたファンたちは目の前にゆかりんが現れて大興奮! 上はブルー&下がピンクのワンピース姿で「チェルシーガール」を熱唱するゆかりん。サブステージがせり上がり、ゆかり王国の国民たちはゆかり姫を見上げ声援を送った。

歌い終わった後、「びっくりした?」と言うゆかりん。外周花道を通ってメインステージに戻り、「恋するラズベリー」を楽しげに歌う。正にアイドルポップといった感じの1曲で、ファンからのコールが凄まじく響いた。そして恒例の「めろ~ん」のコーナーへと突入。ゆかりんがステッキを振り上げるとファンから歓声が巻き起こる。ゆかりんは何度かそれで客いじりをした後、今度は桃色男爵いじり。それから「なんのことだか本当にわからない人がいると困るので、説明をします。このステッキをゆかりが『めろ~ん』とやると、あら不思議。みんながゆかりにめろめろになってしまいます!」と改めてコーナーの説明をするゆかりん。そして「センターめろ~ん! アリーナめろ~ん! スタンドめろ~ん!」と言ってそれぞれにステッキを振りかざすとまるでドミノ倒しのようにファンたちが後ろにのけぞり客席が波打つ。横浜アリーナという大きな会場だけにその光景には目を奪われる。ゆかりん自身も「すごーい!」と感動していたようだ。

ゆかりんが水を飲むとお約束の「お水美味しい?」のコールが客席から飛ぶ。それに対して「ゆかりさ、そろそろ“ゆかり水”を作るべきだと思うの。(観客笑)わぁ!とか言ってるけど、いざ出たら高けぇとか言うんでしょ?絶対言うに違いないんだ」と笑いながら話し、「ひさしぶりの曲を歌いたいと思います」と言って「Honey Moon」を披露。ここからは終盤に向けて盛り上がる曲を一気に畳み掛ける。大歓声の中、外周花道を歩きながら歌い、サブステージへ。そしてキラーチューン「fancy baby doll」へとつなぐ。ファンからの「世界一可愛いよ!」のコールに「ありがとう!」と答え、サブステージからゴンドラで中央ステージへ。間奏中には客席へウサギの人形を投げたり、バズーカでサインボールを打ち込んだりと大忙し。休む間もなく、照明が激しく明滅を繰り返す中、「惑星のランデブー」をダンサー4人たちと一緒に金のボンボンを振りながら中央ステージで歌う。ファンもゆかりんと一緒にジャンプをして、声を上げて、カオスな盛り上がりをみせた。メインステージに戻ってきたゆかりんは「Cherry Kiss」を歌い始め、観客がコールを入れる絶妙なタイミングで銀テープが噴出。そして本編ラストの曲は「Super Special Smiling Shy girl」。桃色男爵たちと一緒に中央ステージに移動し、激しく歌い上げ、「一緒にー!」と言ってマイクを客席に向けると「Super Special Smiling Shy girl、だいすき、だいすきゆかりん! Super Special Smiling Shy girl、わらって、わらってゆかりん!」と特殊コール。ゆかり王国国民が一丸となって合唱し、ライブの盛り上がりは最高潮に達して終了した。

***

アンコールはツアーTシャツに赤のスカートで登場。「星空のSpica」「Tiny Rainbow」2曲続けて披露した後に「アンコールどうもありがとう!」とMC。

まずは告知として、春に放送されるTVアニメ『B型H系』の山田役で出演し、OPテーマとEDテーマを担当することになったと報告。それから話題が変わって、「ゆかりね、名古屋で華麗にバク宙を決めたじゃない!」と発言。「だからすごく運動が出来る気がしちゃって、ブリッジしてみたの。でも上手く出来ないの。多分、もう肩がやられてる(笑)」などと話すと、ゆかりコールが起きて、ステージ上でブリッジをすることに。でも上手く出来ず、「ごめんね。ここで出来たらもっと盛り上がったのに…。あ?あれ、もしかして出来てた? 今ゆかり、ブリッジで歩けた? あれだよ、『漂流教室』のクモの人みたいにカサカサ歩けてた?」と言うと笑いが起きる。そして「じゃあ、みなさん、今日帰ったらブログに『ゆかりんがキャット空中三回転を決めた』って書いておいてください。もちろん、その後に『すげー運動神経だ!』っていうのも忘れずに書いといてください(笑)。それでさ、名古屋でみんながバク宙って書いてくれたからさ、知らない人は信じちゃったみたいで、雑誌の取材の時に『本当にバク宙したんですか?』って訊かれたので、『ええ、まぁ。』と返事しておきました(笑)」と言ってさらに爆笑を客席から取った。

「最後の曲を歌いたいと思います」と言って飛び出したのは「パピィラヴ」。可愛らしい歌声と共にハート型の紙吹雪が宙を舞い、会場はハッピーな雰囲気に満たされた。最後は全員で手をつないで一礼。ゆかりんは笑顔でステージを去った。

客席からはさらに「もう1回!」コールが沸き起こる。それに応えて三度ステージに登場したゆかりん。衣装は「You & Me」のPVで着ていたものだ。当然歌う曲は「You & Me」。そしてスペシャルゲストとしてm.o.v.eのmotsuがメインステージ中央から大登場! ゆかりんと一緒になって会場を盛り上げ、素晴らしいクライマックスを迎えた。

全ての演目が終わり、ゆかりんが1人ステージに残ると、外周花道をゆっくりと歩きながらファンに向けて手を振る。感謝の気持ちをこめて、ゆっくりと丁寧に外周を回るゆかりん。結果的に、花道を一周するのに約40分の時間が費やされた。ライブが終わって疲れているのは明らかなのに、これだけ時間をかけるアーティストはなかなかいないだろう。ゆかりんがファンを大切に思っていることが伝わってくる。運良く客席前列で握手してもらったファンの中には、感極まって泣いている者もたくさんいた。ゆかりんとファンの絆の強さが見て取れる光景だった。全て回り終えると「本当に、ゆかりは幸せ者です。ありがとう!」と改めてファンに挨拶をして、ステージを後にした。

3時間強の長いライブだったが、ファンにとってはまったく時間を感じさせない充実したひとときを楽しめたことであろう。初めて参加したという者も、ゆかり王国の虜になったに違いない。


<セットリスト>
01. You & Me
02. 100 CARAT HEART
03. 恋せよ女の子
04. 虹色バルーン
05. バンビーノ・バンビーナ
06. ラブサイン
07. 星降る夢で逢いましょう
08. My wish My love
09. Luminous party
10. 満月のセンシビリティー
11. 永遠
12. Sand Mark
13. 星屑スパイラル
14. ラムのラブソング
15. お気に召すまま
16. チェルシーガール
17. 恋するラズベリー
18. Honey Moon
19. fancy baby doll
20. 惑星のランデブー
21. Cherry Kiss
22. Super Special Smiling Shy girl
アンコール
23. 星空のSpica
24. Tiny Rainbow
25. パピィラヴ
ダブルアンコール
26. You & Me


田村ゆかり公式サイト:
http://www.tamurayukari.com/


   




2010年02月01日

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