アニソンの祭典『アニメロサマーライブ2008 -Challenge-』ライブレポート(2日目)
毎年恒例のアニソンフェスティバル『アニメロサマーライブ』! 満員のさいたまスーパーアリーナで繰り広げられた2日間にわたる熱狂のライブを完全レポート! 2日目・8月31日の様子をお届けします!
(30日のレポートはこちら)
まずは初日と同様に巨大なスクリーンを使っての出演者紹介。首を長くして開演を待ち望んだ会場のファン。『アニサマ』2日目は、「子供の頃やったことあるね」という影山ヒロノブの歌声でスタート! メインステージに集まる注目の裏を付いて、センターステージに登場したのはJAM Projectから影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、福山芳樹の4人と美郷あきによる、「思い出はおっくせんまん!」。客席からの「おっくせんまん! おっくせんまん!」コールで一気にヒートアップ。歌い終えると、『アニサマ』成功のために尽力してきた奥井雅美が、体調を崩してドクターストップがかかってしまい、この日の出演はできないという発表があった。ざわつく場内だったが、影山からの奥井が客席でステージを見守っていること、出演者全員でマイナス要素を跳ね返すくらい頑張って歌うこと、そのためにみんなの力を貸してほしいという言葉に、客席は大きな歓声で応えた。
JAMの4人が退場し、美郷あきのソロステージ。美郷の1曲目は、アニメ『怪物王女』OPテーマ「BLOOD QUEEN」。2006年に『アニサマ』を観て以来、ずっと立つのが夢だったという『アニサマ』の舞台で、ずっと歌いたい曲があったと語り、デビュー曲でもある「君が空だった」(アニメ『舞-HiME』EDテーマ)を情感たっぷりに歌い上げた。デビューから5年目というひとつの節目を飾った。
美郷に続いて登場したのは、昨年デビューしたばかりの新人ELISA。1曲目のアニメ『ef - a tale of memories.』OPテーマ「euphoric field」の美しいメロディを、生の弦楽器隊と共に会場に響かせた。MCを挟んで2曲目は『隠の王』EDテーマ「HIKARI」を披露した。10月からの放送が決定している『ef』の新作でもOPテーマを担当することが決まっている彼女。今後の活動から目が離せない。
ELISAがステージを去ると、暗転した会場に急に轟く雷鳴。スクリーンに目を向けると、「家族愛」の文字が映し出され、女性の低い声で独特の音階をもって何度も読み上げられる。やがて、ステージの上手と下手からジェイソンのマスクをつけた人影が計20人ほど登場するという、物々しい雰囲気の中、メインステージに登場したのはドメスティック・ラヴバンド! 拡声器を片手に、パンチの効いた声で「こんな大きなステージに立てて、あたいたちは幸せものだ」とアニサマ出演の感想を話し、始まった1曲目は、アニメ『ネギま!』OPテーマをアレンジした、「ハッピー☆マテリアル[ドメラバstyle]」。ポップでキャッチーな名曲が、ロックアレンジで展開していく。「お前らに一つだけ言っておきたいことがある……私たちはangelaじゃねー!」というMCやメンバー紹介を挟み、尊敬する先輩angelaの代表曲のひとつ、アニメ『蒼弓のファフナー』OPテーマをカバー。歌いだし、愛子様のアカペラがあまりにもangelaにそっくりということに驚く客席をよそに、ホーンが入ってスカ調にアレンジされた「Shangri-La[ドメラバstyle]」を歌い上げ、混沌と熱狂が冷めやらぬ会場に「さよならは言わねえぜ、ありがとよ」という言葉を残して退場した。
続いて、Sound Horizon。“幻想楽団”の名を冠して、独特の世界を表現し続ける彼ら。メインステージに突如現れた、KAORIとYUUKI二人の歌姫とRevo。そして、ステージ後方、上手、下手と神出鬼没のJimang、センターステージに突如現れるナレーター(アイク)と、工夫を凝らした登場とストリングスを含む豪華なバンド編成で観客の目と耳をうばう。1曲目「朝と夜の物語」に続いて、9月3日に発売されたアルバム『Moira』に参加した霜月はるかなど歌姫たちも合流し計6人の歌姫たちによる新曲「奴隷市場」を。そしてシングル「聖戦のイベリア」からメドレーを披露した。Revoが振った腕に合わせて炎が燃え上がるなど、ステージの空気を一気にSound Horizon色に塗り替え、颯爽とステージを後にした。
その後、スクリーンに映し出されるノイズのような映像と、ラジオのチューニングをしているような音。徐々にクリアになるスクリーンに「黒薔薇保存会」の文字が映し出され、先ずはメンバー紹介。ギター&シャイボーイ:OYKT、コーラス&言葉攻め:ゼメエル、エンジェルダンス&楽器弾けない人:MA様、Bass&食いしん坊:エルエル、Drums:募集中……、Vocal&10万17歳&VIMS(所属事務所) &天使の二の腕&ほっちゃんじゃないよ!:ユイエル! 「いくよー! さいたまー!」の掛け声と共に、センターステージに現れたユイエルの歌声に合わせて、黒薔薇保存会のステージ開始だ。「花火」~「満天プラネタリウム」のメドレーの後、寸劇チックなMCでは「ユイエルは実は堀江由衣だった」という衝撃発表がありつつ、もっと盛り上げるためと演奏されたのは「ヒカリ」(アニメ『いぬかみっ!』OPテーマ)の黒薔薇保存会バージョン。4人のエンジェルダンス隊を加えた煌びやかなステージに、客席もウルトラオレンジのサイリウムで答え、さらに盛り上がりを加速させた。
続いてのステージは、桃井はるこ。「アキハバラブ」のメロディが流れ「二度とないこの夏をあなたと二人で~」と、夏の終わりと『アニメロサマーライブ』にかける思い感じさせるイントロダクションだ。一度は水を打ったように落ち着いた会場も、桃井がステージに登場し、「こんばんはー! さいたまスーパーアリーナ、いくぞー!」と煽ると、一気にヒートアップし、1曲目のアニメ『Mission-E』EDテーマ「Feel so Easy!」! 途中で転んでしまうというアクシデントは有ったものの、無事に歌いきり、MC。初日の大成功を観て、眠れないで本番を迎えたことや、意気込みを語りながら「MCで前に出る人なんていないか」と話しながら、センターステージへ。アニソンを歌う歌手に憧れていたことや、自分がライブに行って一番感動する瞬間はアーティストが自分の為に歌っていると思う瞬間だと話し、集まった1万8000人の観客全員に「自分の為に歌っている」と思ってもらえるように頑張る、尊敬する奥井雅美が見守るステージで心をこめて歌いますと語り、2曲目「LOVE.EXE」。ソロのライブでも定番となっているこの曲、桃井の動きに合わせて「エ・グ・ゼ!」と声を上げ、腕を交差させる観客。桃井も、MCで言ったようにステージ一杯に客席の近くまで歩きまわり、会場全体に歌声をとどけた。この曲でも、途中で転んでしまっていたが、それも観客の顔を見ていたからと考えればご愛嬌だろう。歌い終えてから、再びMCに。「すっごいコラボをする」という話の後で登場したのは、“アキバポップ”を提唱するMOSAIC.WAV。“アキハバラの女王”と呼ばれている桃井と、MOSAIC.WAVのコラボ、“アキハバラ”以外に共通点がある。「MOSAIC.WAV影のリーダー、小池アニキ!」と呼ばれると、メインステージ中央にUNDER17当時の衣装を着た小池雅也が登場! さらに、解散ライブで桃井が横浜ブリッツに置いてきたという、曰く付きの眼鏡を桃井に渡し、一夜限りのUNDER17復活!
「桃井はるこ+MOSAIC.WAV」ではなく「UNDER17+MOSAIC.WAV」として、「天罰!エンジェルラビィ」を披露。盛り上がるファン、思わず涙を流すファン、それぞれの目に生き様を見せ、MOSAIC.WAVにバトンタッチし、ステージを後にする桃井。その際、「次に使うときまでみんなにあげる!」と言い、眼鏡を客席に投げこむという、何ともシビレるパフォーマンスを見せたのも印象的だった。
続いて、MOSAIC.WAVのステージ。ボーカルのみ~こ、キーボード柏森進、そしてギター小池雅也の3人で改めて自己紹介をした後、熱気の冷めやらぬうちに早速歌を披露。「子作りしましょ」の歌いだしがインパクト大の、アニメ『すももももも~地上最強のヨメ~』OPテーマ、「最強○×計画」と、PCゲーム『ふぃぎゅ@メイト』主題歌「ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト」。み~こたちの振り付けに合わせて「ふぃぎゅ@」の掛け声も高らかに、会場を盛り上げていた。
次に登場したのは、ave;new feat.佐倉紗織。ボーカルの佐倉とラップのKent、さらにはave;newの歌手たちがダンサーとして加わり、非常ににぎやかなステージとなった。Kentの「俺が言いたいのはひとつだけ、騒げー!」という言葉に続いて始まった「true my heart」から始まり、「Iris」、「ラブリー☆えんじぇる!!」と3曲をメドレー形式で披露。
ave;newメンバーが退場すると、スクリーンに映る「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」の映像と流れ出した音楽に合わせて、客席から「わら人形に!」コール。音楽や映像のクリエイターサークルIOSYSによる、人気ゲーム『東方Project』シリーズのアレンジ楽曲の中でも高い人気を集めている「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」だ。純白のドレスに身を包んだ歌い手のmikoが、センターステージを一周しながら、客席の大きな声援を受けながら歌っていた。
続いて、Liaによるゲーム『Air』OPテーマ「鳥の詩」。ファンの間で“国歌”と呼ばれるほどの人気曲だ。曲単体で好きというファンもゲーム主題歌として思い入れのあるファンも、歌声に聴き入っていた。
続いて、まさしくアイドルのような衣装に身を包んだ中村絵里子、今井麻美、たかはし智秋、下田麻美の4人が登場。「GO MY WAY!!」~「キラメキラリ」~「relations」~「エージェント夜を往く」~「Do-Dai」~「蒼い鳥」~「GO MY WAY!!」と、立て続けに披露される、人気ゲーム『THE IDOLM@STER』の楽曲たち。曲が切り替わる度にどよめきを起こしながら、観客の心を掴んでいく。MCでは「ずっとアウェーだと思っていた」と語っていた彼女たちだが、そんな空気を感じさせない盛り上がりを見せた。たかはし智秋の「ジューシーですか!?」「ポーリーですか!?」という問いかけにもバッチリ「ジューシー!」「ポーリー!」と返していく温かさだった。、中村、今井、下田もそれぞれ客席とのコールアンドレスポンスを楽しみ、最後にゲームのタイトルチューンでもある「THE IDOLM@STER」を歌った、さらに4人の全身を使って『IM@S』を表現するなど、『THE IDOLM@STER』をこれでもかとアピールしてステージを後にした。
次に登場したのは福山芳樹。かき鳴らされるギターの音で女性ボーカルたちのキラキラした空気が一変。「弾幕飛ばしていくぞ!」という掛け声の後に歌うはアニメ『武装錬金』OPテーマ「真赤な誓い」。コーラスやサビの「真赤な誓いー!」大合唱など、福山の歌声と相まって、会場が揺れるかのような盛り上がりを見せる。歌い終えた福山がステージを後にすると、“歌シェリル”としてアニメ『マクロスF』に登場する“銀河の妖精”シェリル・ノームの歌唱を担当し、同番組の主題歌や挿入歌も歌っているMay’nが登場。「さいたまスーパーアリーナ、May’n on Stage!!」の言葉に客席が大歓声で応えると、ダンサー4人を引き連れての新EDテーマ「ノーザンクロス」。若干18歳という若さとは思えない堂々としたステージングを見せた。MCでは「18歳の夏、こうしてみんなと楽しめることが嬉しい」と話し、年相応の笑顔を見せつつ、次の曲へ。
先に観客みんなの声を聞かせてほしいと「May’n」コールを煽る。途中から名前ではなく「射手座」コールに切り替えて、歌うはもちろん「射手座☆午後九時Don’t be late」! サビでの「もってっけー!」合唱など、歌声で魅了しつつ一体感も感じられる時間を演出した。
May’nに続いて登場したのは、サイキックラバー。1曲目のアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』OPテーマ「Precious Time,Glory Days」で会場を温めると、昨年の『アニサマ』同様に、テーマをポーズ付きで叫ぼうと呼びかける。YOFFYの呼びかけに応えて「アニメロサマーライブ2008!」「Challenge!」と、手を頭の上に回し、“C”を形作るなど、MCで楽しませた。「サイキックラバーの“サイ”はさいたまの“さい”」と、舌好調のYOFFY、「これだけ盛り上げた後に、バラードを歌うというサイキックラバーのチャレンジを聴いてくれよ」と話し。「鼓動~get Closer~」(アニメ『ウィッチブレイド』挿入歌)をじっくりと聴かせた。
サイキックラバーの出番が終わり、長い『アニサマ』のステージも残すところあと4組というところで登場したのは平野綾。1曲目は昨年の3ヶ月連続シングルリリース第1弾、平野綾のロックという路線を打ち出した「LOVE★GUN」だ。イントロが聴こえるやいなやポップアップから飛び出してくるという登場の勢いから一気に突っ走る平野に引っ張られて、会場のテンションも一気に最高潮に。『アニサマ』3度目の出場にしてゲスト枠ではなく出場したのは今回が初という彼女。昨年の思い出を振り返り、今がとても楽しいと語った後、2曲目アニメ『二十面相の娘』EDテーマ「Unnamed world」を披露。ハツラツとした魅力に溢れたパフォーマンスで会場を盛り上げた。と、どこからともなく聴こえてくるコーラス。アニメ『ぼくらの』OPテーマ「アンインストール」を歌いながら、石川智晶の登場だ。
息をつく間も無く出演者が交代し、石川の凛とした歌声に観客が耳を傾ける。歌い終わった後のMCでは、言うことを他の人に言われてしまって何も言うことがないんだけどという前置きの後で「絶対に、生きてくださいね!」という『ぼくらの』とリンクするような言葉が飛び出した。2曲目は、新曲を歌うと話し、アニメ『機動戦士ガンダム00 』第2期EDテーマになるというビッグニュースが伝えられた。曲名は「Proto type」。メロディや歌声はもちろん、スクリーンに映し出された美しい森を背景に歌う様子は目にも美しかった。
2曲目を歌い終えると、楽屋でも一緒だったという米倉千尋さんを招き、See-Sawの大ヒットナンバー「あんなに一緒だったのに」、米倉千尋デビュー曲「嵐の中で輝いて」をデュエットで歌い上げた。『ガンダムSEED』・『第08MS小隊』の『ガンダム』つながりの二人でのハモりを織り込みつつ披露した。ステージを去る石川を大きな拍手で見送り、続いて米倉が歌ったのは「永遠の扉」(劇場版『機動戦士ガンダム第08MS小隊ミラーズ・リポート』テーマソング)。
そして、MCでは恥ずかしがりやの自分が歌手になるまでの苦労などを交えて夢や目標に向かうことの大切さを語り、テーマである“Challenge”の大切さを話した。最後に歌った「FRIENDS」(アニメ『仙界伝 封神演義』EDテーマ)では、弦楽器や金管楽器の生演奏も加わり、会場が米倉の温かい思いで包まれたかのようだった。
そして、2008年の『アニサマ』のトリを務めるのはもちろんJAM Project。スクリーンに流れる貧困や戦争などの光景と、それに対して何ができるのかという問いかけ……。今年の春に行われた国内ツアー『JAM Project JAPAN FLIGHT 2008 No Border』のように、1曲目の「No Border」が始まった。奥井雅美が出演できず、4人でのステージとなる今回。奥井のパートを遠藤と福山がカバーし、無事に歌いきると、続けて2曲目の「Rocks」にうつる。影山の「奥井のパートはみんなに任せたぜー!」というシャウトに続いて、ステージと客席の間で「スーパーロボ!」の掛け合いが起こる。一人欠けているとは思えないJAM Projectが迫力に満ちた歌声で1万8000人の観客の歓声と対峙する。メンバーの自己紹介の後、影山が腕にランティス井上俊次社長から「奥井」と書かれたことや、海外のファンから「アニサマ行きます」と言われたことを話し、「俺たちと一緒に跳んで、歌って燃え尽きてくれ!」と叫び、始まったのはもちろんこの曲、「SKILL」。盛り上げ部長のきただにひろしのMCも冴え、「MOTTO! MOTTO!」と、2日間でも最大の盛り上がりとなった。
JAMが歌い終わり、再び登場するこの日の出演アーティストたち。最後に全員で今年の『アニサマ』テーマソング「Yells~It’s a beautiful life~」をステージ上の全員で歌い、2日間に渡った『アニサマ』の本編が終了。
熱いアンコールを受けて再び登場した、この日の豪華出演アーティスト陣。お待ちかねのアンコール1曲目は、2006年の『アニサマ』テーマソング「OUTRIDE」。サビで「ココから始まる新しい歴史が」と高らかに歌い上げ、バンドやダンサーなどサポートメンバーの紹介と全員のMCを挟み、最後にもう一度「Yells~It’s a beautiful life~」。この日だけで約5時間半。2日間に渡って繰り広げられたアニソンの祭典の最後をテーマソングで締めくくり、初日とは一味違った多幸感の中で無事にフィナーレを迎えた。奥井雅美の出演中止は残念ではあったが、来年『アニメロサマーライブ2009』の開催がすでに予定されており、さらにパワーアップしたイベントを見ることができるだろう。続報に要注目だ!
©Animelo Summer Live 2008/DWANGO

























