新曲は『夏目友人帳 肆』EDテーマ! 河野マリナ2ndシングル「たからもの」発売記念インタビュー

ANIMAX主催 第4回全日本アニソングランプリにおいて、応募者総数10,189組の中からグランプリを獲得した河野マリナ。2011年1月発売の雑誌「リスアニ!」特典CD「FOCUS! FOCUS!」でのプレデビューを経て、神前暁(MONACA)プロデュースにより同年4月からオンエア開始のTVアニメ『Aチャンネル』OPテーマ「Morning Arch」でアニプレックスよりメジャーデビューを果たす。その後、多くのライブ活動を精力的にこなし、アーティストとしてさらなる成長を遂げてきた。そして2012年2月22日、TVアニメ『夏目友人帳 肆』EDテーマとなる彼女の2ndシングル「たからもの」が発売。収録曲のことや、デビューしてからこれまでの活動などについて、本人に語ってもらった。
(インタビュー・文/高橋秀教)



◆レコーディングブースで湧き出る感覚を大切にしている

――まずはaxiveの読者に向けて自己紹介をお願いします。

河野 このたび、TVアニメ『夏目友人帳 肆』のEDテーマ「たからもの」を歌わせていただいております河野マリナです。去年の5月25日にデビューさせていただきました。今年はまた新しい出発の年だと思っています。

――さっそくですが、その「たからもの」はどのような曲になっているか教えてください。

河野 まずデモテープをもらった時から『夏目友人帳』の世界観が広がってくるような曲で、ほんわかと温かいイメージでした。歌詞はちょっと切なかったり、旅立ちとか別れを感じさせるような感じでありながら、さらにそういう風に感じている人を温かく包み込むような構造になっているという、一口に“切ないバラード”と説明できないような二層の構造になっています。不思議な魅力がある特殊なバラードというイメージです。

――ここが聴きどころといったところや、注目のポイントはありますか?

河野 そうですね、特殊な感じのバラードになっているので、深くて濃い世界観を味わって欲しいんです。特にDメロから大サビに向けて大きく感情の深みが広がるんですね。曲自体が徐々にクレッシェンドになっているので、そのDメロから大サビの部分が一番気持ち的に盛り上がるところだと思います。

――その複雑な世界観を作っていく上で苦労した点はありましたか?

河野 この曲は先ほどお話したように2つの立場があり、切なかったり寂しかったりしている立場と、その気持ちを踏まえてそれを温かく包み込む立場があるんですね。切ない立場の方はイメージできたんですが、温かく包み込む方のイメージがなかなか生み出せなくて、仮歌のレコーディングの時は苦労しました。

――本番では苦手なところをどのように克服しましたか?

河野 まず本番のレコーディングまでに歌詞を何回も読んでイメージをふくらませました。ただ、実際その練習の間に大きく進化したというより、本番のレコーディングのブースに入った時に奥から湧き出てきて、ブースで出来上がった感じですね。例えば、どうやったら速く走れるかというイメージはやってきたけど、実際に速く走れたのは大会本番だった、というような感じでしょうか。

――なるほど。今までもそのようにレコーディング本番で舞い降りてくる感覚はありました?

河野 毎回そんな感じだと思います。それはやはりプロデューサーさんの言葉があることで、まだ正確にわかっていなかったものが見えてくるみたいなところも大きいかと思います。


◆カップリングのレコーディングでは思わぬ才能を発揮!

――ではカップリングについてもお聞かせ願えればと思います。2曲ありますがまずは「February March」の方から。

河野 この曲は2月・3月という意味もありつつ、行進という意味もあって、季節に追い越されないように、自分もしっかり踏みしめて未来に向かって歩いていこうねという前向きな曲です。応援歌ほどではないですが、一緒に頑張ろうという感じに溢れた明るい曲です。

――歌詞もそのような感じになっているのでしょうか?

河野 そうですね、歩いて行こうって背中を押す感じはあります。2月から4月にかけてって一つの区切りなので、そこから岐路に立つ人たちの背中を押すイメージで歌いました。

――それではもう一つのカップリング曲「a long long letter」については。

河野 これは私にとって新しい挑戦でした。吐息多めで囁くような感じに歌ったんです。私のイメージでは、可愛い女の子が暖かい昼下がりに小さいカフェでひとりごとを言いながら手紙を書いてる、という情景が浮かびました。すごく温かくて可愛らしいお茶目な曲です。

――これは歌い方が違いますよね。ウイスパー系で歌うのに何かテクニックが必要でしたか?

河野 もっと苦労するかなと思ったのですが、意外とそういう情景の女の子をイメージしたら自然にできました。

――このカップリング曲のレコーディングで何か印象に残ったことはありました?

河野 印象に残ったのは……歌と全然関係ないんですけど、タンバリンの才能を発見しまして(笑)。

――タンバリンですか?

河野 「February March」の方でタンバリンを担当したんですよ。その場でやってみたら上手にできて、そしたらなんと神前さんにすごく褒めていただいて。現場で担当することが決まったんです。めっちゃ嬉しかったんです。

――タンバリンの才能を思わぬところで発揮したと。

河野 リズムキープをするのも難しいんですけど、それが上手だと褒めていただいたんです。久しぶりでした、あんなに褒めていただいたのって(笑)。

――リズムキープが良いってことは、ドラムとかもいけそうですね。

河野 そうかもしれないです(笑)。私はバンドの中でもドラムやベースが好きで、知らないバンドとかを見に行く時は、絶対ドラムとベースを見てるんですよ。

――そうなんですか。それでは好きなドラマーやベーシストもいらっしゃいます?

河野 アニソンとは関係ないし全然イメージと違うと思うんですが、thee michelle gun elephant(以下、ミッシェル)のクハラさんとか。

――ミッシェル好きなんですよね。

河野 ミッシェル、ROSSO、The Birthdayのドラムは音に魂がこもってる感じがとても好きです。ベースは音色まではよくわからないのですが、単純に音として好きですね。

――メロディーの根幹となるベースとドラムが好きというのは面白いですね。

河野 そうですね。ドラムが好きになってから歌っていても楽しいんですよ。心臓というか身体の内部でリズムを取れるようになったなと思います。自然と乗れる感覚が培われた気がしますね。


◆『Aチャンネル』では声優を体験

――それでは、OVA『Aチャンネル+smile』の新OPテーマ「バルーンシアター」、こちらについてもお願いします。

河野 「バルーンシアター」は、1stシングル「Morning Arch」の姉妹曲みたいな感じです。「Morning Arch」のキラキラした明るい感じは通じるものがあると思います。

――世界観は繋がっているんですか?

河野 私は繋がってるように感じました。『Aチャンネル』の可愛くてゆるい4人の日常が始まるというキラキラ感がすごく詰まってる曲だと思います。

――ちなみに「バルーンシアター」から少し話がそれますが、『Aチャンネル』では声優をやられてましたよね。やってみてどうでした?

河野 めちゃくちゃ難しかったです。もちろん声優の演技など勉強したことないし、そんな私がうまく演じられるとは思っていなかったんですが、思った以上に自分が棒で……(一同笑)。自分で観た時もびっくりしました。歌は、その曲の主人公になりきったり、その曲の世界観に入りこむじゃないですか。声優さんはそれをキャラクターに入り込んで、言葉で演じていくじゃないですか。それが私には難しいなと思いました。

――では声優さんと一緒に仕事して、歌に還元できるというか、勉強になったこととかあります?

河野 声優さんは表現力が的確というか正確というか、かゆいとこまで完璧に手が届いてるような表現をされていたのに驚きました。歌は勢いで乗り切れるところもあると思いますが、声優さんの演技は、完璧にクリアしていくべきところみたいな下地があって、そこからさらにアドリブなどを入れていて、緻密さみたいなものがすばらしいと思います。ですので、そういうところも見習いつつ歌に取り入れられるところは取り入れていきたいなと思いました。


◆この1年で成長したところ、今後チャレンジしてみたいこと

――1stシングルが昨年の5月に出てから8ヵ月ほど経ちましたが、これまでで成長できたなと思う点を教えてください。

河野 最初はプロデューサーさんやファンの方のアドバイスを聞くのに精一杯でした。「こうしたほうがいいよ」と言われたら、それを追いかけるのに必死でしたし。

――ファンの方からもアドバイスされるんですか?

河野 アドバイスというか、「マリナちゃんはこういうところがいいよね」って言われた時に、実際その指摘された部分って私の中では特に意識してなかったとしても、そういうところが良いと言ってもらえるならもっとそこを強く押していこうかなと思ったりしました。もちろんこれからもそういった気持ちは持ち続けていくつもりですが、1年経ち、やはり自分がやりたいことや自分が伝えたいものを強く出していきたいと思っています。そんな風に改めて自分の意識を高められたのは成長したところだと思います。

――それでは、今年チャレンジしてみたいことってありますか?

河野 まずはライブをたくさんできたらいいなと思っています。直接みんなと会って伝えたいし、同じ空間で生の歌を聴いてもらうことで魂を感じてもらいたいです。

――なるほど。あと音楽からちょっとはずれちゃうんですが、河野さんの好きなものやハマっているものは何ですか?

河野 なんだろう? 食べ物はグラタンが大好きなんです。週に3~4回はグラタンを食べています。だから周りから「偏食家やな」って言われるんですけど、好きなモノはとことん好きになるタイプです。

――すごいですね。ではご自身で料理もされたりするんですか?

河野 料理自体はほとんどしないのに、グラタンとなると作るみたいな感じですね。グラタンに対しては作る気力が起きるみたいです(笑)。

――ハマったらとことんハマるタイプなんですね。

河野 そうですね。

――音楽的な趣味もこういう感じですか。

河野 はい、そうです。

――いろいろなジャンルの曲を聴くとかではなく、ハマってるときは同じジャンルを聴き続ける感じですか。

河野 それは結構難しいのですが、バンド単位で見ると「ミッシェルが好き!」みたいな感じです。他方で、どういう曲が好きかとかではなくて、好きな曲が好きっていう感じなので、どんなアーティストが好き?って訊かれると困っちゃうこともあります。「あの人のあの曲も好きやし、あの人のあの曲も好き」みたいな感じなので……。

――シングルで聴いたりする方が多いんですかね。

河野 そうですね。バイキングみたいな感じと似ていますね(笑)。

――では最後に読者へのメッセージをお願いします。

河野 「たからもの」は、新しい色の河野マリナがすごく詰まってる曲であると同時に、私が本来ずっと伝えたかった気持ちだったり、挑戦してみたかったバラード、私の魂がこもってるものなので、ぜひ聴いて欲しいと思います。それぞれの岐路に立つ人たちが仲間たちと聴いてもらったり、口ずさんでくれたりしたら、すごく嬉しいです。よろしくお願いします。


<CD情報>
河野マリナ「たからもの」
2012年2月22日発売
アニプレックス

■初回生産限定盤(CD+DVD)
SVWC-7829~7830
¥1,575(税込)

【特典】
・『夏目友人帳 肆』ノンクレジットエンディング映像DVD付
・『夏目友人帳 肆』描き下ろしイラスト三方背スリーブ仕様

【CD収録曲】
01. たからもの
作詞:こだまさおり 作曲:神前暁(MONACA) 編曲:神前暁(MONACA)、高田龍一(MONACA)
※TVアニメ『夏目友人帳 肆』EDテーマ

02. February March
作詞・作曲:神前暁(MONACA) 編曲:神前暁(MONACA)、日暮裕紀

03. a long long letter
作詞:こだまさおり 作曲:田中秀和 編曲:田中秀和、神前暁(MONACA)

04. たからもの -TV Ver.-


■通常盤(CD)
SVWC-7831
¥1,260(税込)



【CD収録曲】
01. たからもの
02. February March
03. a long long letter
04. たからもの -Instrumental-




河野マリナ公式サイト:
http://www.kawanomarina.com/

TVアニメ『夏目友人帳』公式サイト:
http://www.nasinc.co.jp/jp/natsume-anime/


©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会


   




2012年02月16日

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