水樹奈々、ついに東京ドーム公演2DAYS達成!「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」ライブレポート(1日目)


2011年は初の自叙伝『深愛』(幻冬舎)を発売し、1月には初のフルオーケストラコンサートを、5月からはライブツアー「NANA MIZUKI LIVE JOURNEY 2011」で12会場をめぐり、アーテイストとしてより洗練されたパフォーマンスを見せた水樹奈々。そんな彼女が、声優単独としては初となる東京ドームでのライブ「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」を2011年12月3~4日の2日に渡って開催。両日で8万人を動員し、ライブは大成功を収めた。
axiveではそれぞれの公演を詳細にレポート。まずは12月3日に行われた「QUEEN’S NIGHT」の模様をお届けしよう。
(文/高橋秀教)

※2日目のレポートはこちら



天気はあいにくの曇り模様であったが、早い時間からの物販やファン有志によるコール本の配布などで東京ドームの周りは賑わっていた。場内に入るとアリーナに巨大な城がそびえ立っているのが見える。なんとステージには城を模したゴージャスなセットが組まれており、そのサイドには巨大なスクリーンが設置。イベントの規模の大きさを改めて実感する。客電が落とされると、見渡す限りの一面がブルーのサイリウムで埋め尽くされ、まるで夜の海のただ中にいるような錯覚すら覚える。

そんな中、城の最上部に水樹が登場。「いくよ、東京ドーム!」と高らかにライブ開幕を宣言し、ステージには火花が散った。水樹は王妃のような気品をたたえた衣装を身にまとい、「BRAVE PHOENIX」を歌いながらゴンドラでステージに降臨。レーザー光線は場内を飛び交い、最初からクライマックスを迎えたかのような盛り上がりを見せた。続いての「ROMANCERS’ NEO」では、PSP版『魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』のアニメーションと共に歌声が届けられ、迫力のあるステージを作り上げていく。そして「TRANSMIGRATION」では、切ないメロディーに乗せてのギターソロが光っていた。

3曲歌い終えた後で、まずは会場のファンに向けて挨拶。「東京ドームだよ、夢みたい」と信じられないといった表情で嬉しそうに話す水樹。そんな様子からも、彼女の喜びがひしひしと伝わってくる。「みんなのパワーでライブは完成します!」と観客に向けて気合いを注入。ステージをぐるりと取り囲んだ4万人のオーディエンスはいっせいに歓声をあげた。

水樹は羽根のついたゴージャスなトロッコに乗り込むと「SECRET AMBITION」を披露。アリーナ前方をトロッコで左右に移動しながら声を張り上げて歌い上げた。「夢幻」では、ダンサーのチームヨーダが真紅の衣装を着て艶っぽいダンスを見せ、水樹は歌い終えるとステージから一旦はける。そしてバックバンドのチェリーボーイズのメンバー紹介を兼ねた演奏と映像の披露へ。チェリーボーイズのメンバー自身も歌を歌い会場を盛り上げた。

続いて会場に響き渡ったのは「POWER GATE」のイントロ。場内はウルトラオレンジのサイリウムで一気に燃えるように彩られる。そこになんと気球に乗った水樹が登場。ドームならではのスケールの大きい演出には思わず息をのむ。水樹は気球で2階席近くを巡り、キラーチューンを熱く歌い上げた。衣装もチェンジし、ラメ入りの青いトップスに黄色の可愛いスカート、髪には大きな赤いリボンを着け、キュートな姿でファンを魅了した。「次はドームをこの色で染め上げてくれ!」と言って繰り出されたのは「アオイイロ」。気球で再びステージに戻ってくると、カラフルな衣装で着飾ったチームヨーダと共に、スピード感ある歌声を聴かせた。

「今までのライブでもいろいろな物に乗ってきましたが、ついに気球に乗っちゃいました」とにこやかに語る水樹。「だってみんなの近くに行きたかったんだもん」というその理由には、客席から盛大な歓声が沸いた。そして3度目の紅白出演をファンへ報告し、会場一体となってバンザイ。ハッピーな雰囲気に包まれた。その祝祭的な空気をさらに高めるように「POP MASTER」を熱唱。チームヨーダのメンバーはステージに立ってフラッグを振り、水樹もステージを駆け巡って会場を煽る。「7COLORS」ではサビで客席がタオル乱舞の様相を呈する。4万人がぶんぶんとタオルを回す光景は圧巻だ。そのまま水樹はステージから消えると、今度はチームヨーダのメンバー紹介映像が上映。チームヨーダの面々は、スクリーンの中で元気いっぱいにアピールしてみせた。

うさぎ耳にピンクと黒チェックのトップスとミニスカート姿に衣装チェンジした水樹は、「Dancing in the velvet moon」を披露。リフターステージを使ってアリーナ中央に移動しながらカッコよくダンスを決める。「Inside of mind」はミディアムなダンスナンバーで、こちらでは女性らしくしなやかな踊りを見せた。一息つくと、水樹のライブでは恒例になっている観客からの「回ってー」コールが。これは水樹が可愛い衣装を着て登場すると、MCの時に沸き上がるものだ。東京ドームだから特別ということで、水樹はうさぎっぽい足取りでピョンピョンと2回可愛らしく回った。そんな和やかなやりとりの後は、「迷宮バタフライ -diverse-」で一気に重厚なサウンドへ。リフターステージがアリーナを挟んでちょうど真逆の位置まで動いたので、アリーナ後方にサブステージが出現。それから花道を歩きながら「純潔パラドックス」を凛々しく歌い、メインステージに戻って袖へ。お色直しの間は、スクリーンに「三銃士」とタイトルが浮かび、チェリーボーイズのギタリスト3人が花道で激しくセッション。最後にはギターヘッドから火が噴出。エンターテイメントショーのような演出に、観客からは大きな拍手が巻き起こった。

再びステージに戻ってきた水樹は、羽飾りのある帽子に赤い騎士のような出で立ちで剣をかざして登場。水樹いわく、これは3人のギタリストが三銃士であったのに対し、水樹がダルタニアンという設定だとか。そんなダルタニアンな水樹は「SCARLET KNIGHT」で剣を振りかざしながらカッコよく歌い上げる。そして熱気がぐんぐんと上昇していく中、立て続けに繰り出されたのは「PHANTOM MINDS」。バイオリンの音色と水樹の歌声が追従するかのように旋律の上を舞い踊り、オーディエンスを熱狂させていった。歌い終わると、この2曲でストリングスを演奏してくれた「奈々王宮ストリングス隊」の紹介へ。率いているのは「大先生」という名前で知られる室屋氏。水樹は「室屋さんをチェリーボーイズに迎え入れるにあたって、ニックネームをつけたいと思います」と言って室屋氏を「ムッシュ」と命名。客席にも呼びかけて会場全員でこの新しいあだ名をコールした。それから水樹は嬉しいお知らせと前置きをして、フジテレビのTVドラマ『スイッチガール!!』の主題歌を担当することを発表。これまた会場全員でバンザイをしてファンと喜びを分かち合った。そしてスペシャルプレゼントがあると言い放ち、新曲「Synchrogazer」の初お披露目となった。チームヨーダはブラックのタイトな衣装でカッコよくダンスをし、アッパーなこの楽曲に華を添えた。そして「WILD EYES」の感情を揺さぶる熱いロックで盛り上がったところで水樹はステージから消え、ドーム上空には夜空が映し出された。

スクリーンに映し出される夜空や星々の映像、CGなどに合わせて水樹の朗読ドラマが始まる。内容は夜空の星座にまつわる騎士・奈々と獅子の神話の物語。プラネタリウムのようにドームを使った壮大な演出で、見ている者をファンタジーの世界へと誘った。ストーリーが終わると、ステージ上手からその獅子を型どった乗り物にまたがって水樹が登場。カラフルなスカートにヘソ出しルック、そしてステッキと魔法少女のような衣装で「UNBREAKABLE」を熱唱し、中央の花道へ降り立つ。立て続けに「Stay Gold」の疾走感ある音のヴァイブレーションを客席へ叩き込んだ。オーディエンスもそれを受けて一つの生き物のように脈打つ。そして「Tears’ Night」でさらに場内のテンションを上げる。ここに来て一気に終盤に向けてライブの熱気は加速。水樹のパワフルな歌声に合わせて観客はコールを送りながらジャンプする。次の「残光のガイア」では水樹はステージをところ狭しと走りまわり、カオスな盛り上がりを見せた。そして本編ラストは「この曲に出会えて本当に良かった。ここでこの曲をみんなと歌えることに感動で震えています」と熱くファンの心へうったえかけて「ETERNAL BLAZE」を披露。ウルトラオレンジのサイリウムがいっせいにたなびき、ステージには何メートルもありそうな巨大な火柱が何本も立ち上がる。東京ドームはひとつの熱いエネルギーの塊と化した。

***

アンコールでは「CHU-RU CHU-RU CHU-RU PA-YA-PA」の爆音がいきなり鳴り響く。「DISCOTHEQUE」の演奏と観客は気付き、ピンクのサイリウムを点灯。水樹はライブTシャツにデニム地のミニスカート姿で現れ、電飾がたくさんついた王冠を模した巨大な車でステージ下手から1階席をぐるりと周回し、次の「Take a chance」も一体感のある盛り上がりを見せてメインステージに戻ってきた。

MCとなり水樹は「いつものあれやっていいですか?」と問うと恒例の「シャッス!」コールを実施。「今までで最高人数の『シャッス!』だよ!」と大喜びしながら、このコールが生まれたラジオ番組『スマイル・ギャング』が500回の放送を超えたことを伝え、「これからも温かい気持ちで聴いていただけたら嬉しいです」と話した。ここで2012年1月21日の水樹の誕生日に、NHKで今回の東京ドームライブのドキュメンタリー番組が放送されることが発表。三度目のバンザイをする会場。水樹は「自分の誕生日にこのような番組を放送していただけるなんて感激です」と喜びに満ちた笑顔で気持ちを伝えた。そして「みんなの気持ちを一つにして宇宙にその声を響かせよう!」と呼びかけ、開放感のある壮大なナンバー「Astrogation」の披露へ。花道中央にそそり立った激高リフターの上に立つと、客席を俯瞰しながら水樹は熱唱。アウトロでは城のセットの後ろから何発も花火が打ち上げられ、フィナーレに相応しい最高の盛り上がりとなった。曲が終わるとステージ出演者全員がラインナップをし、水樹が生声で「ありがとうございました」と挨拶。東京ドームは拍手喝采に包まれ、締めとして恒例のコール&レスポンスである「これからも水樹奈々に……かかってこーい!」をやってステージを後にした。

しかし、鳴り止まないダブルアンコールの声に呼び戻され、再びステージに姿を現すことになった水樹。静まり返る会場の中、やがて水樹はゆっくりと口を開く。

「昨日パソコンが壊れて音楽ファイルが全て飛んでしまったんです。実は今朝まで自分のCDを最初から入れ直していました。デビューした頃のジャケットを見ながら、あの頃の私は今日のこの姿を想像していただろうか…とか、いろいろな思いがよぎりました。……これから先も私と一緒に歩んでくれますか?」

盛大に吹き上がる歓声。水樹の正直な気持ちに触れ、4万人の心が一つとなった瞬間であった。「ありがとう」と水樹は感極まりながら「ダブルアンコールをもらったらこの曲を歌おうと思っていました」と言い、「あの日夢見た願い」をしっとりと歌唱。これは水樹自身のデビュー前に思い描いてたビジョンを歌った歌でもあり、同時に東京ドームに立ち夢を叶えた水樹から未だ夢に向かって頑張るファンへ贈られた応援歌でもあったに違いない。全ての演目が終わると、水樹は万雷の拍手に包まれた。最後は「笑顔で送りたい」と言い、恒例のバズーカでプレゼントを客席に投げ込んでファンとの交流を楽しみ、東京ドーム公演1日目「QUEEN’S NIGHT」は幕を下ろした。


※2日目のレポートはこちら


<セットリスト>
01. BRAVE PHOENIX
02. ROMANCERS’ NEO
03. TRANSMIGRATION
04. SECRET AMBITION
05. 夢幻
06. POWER GATE
07. アオイイロ
08. POP MASTER
09. 7COLORS
10. Dancing in the velvet moon
11. Inside of mind
12. 迷宮バタフライ -diverse-
13. 純潔パラドックス
14. SCARLET KNIGHT
15. PHANTOM MINDS
16. Synchrogazer
17. WILD EYES
18. UNBREAKABLE
19. Stay Gold
20. Tears’ Night
21. 残光のガイア
22. ETERNAL BLAZE
アンコール
23. DISCOTHEQUE
24. Take a chance
25. Astrogation
ダブルアンコール
26. あの日夢見た願い


水樹奈々公式サイト:
http://www.mizukinana.jp/


   




2012年01月26日

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