水樹奈々『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER 2008』レポート

北京オリンピックの開幕を目前に控えた7月5日(土)・6日(日)、スポーツの殿堂・代々木競技場に感情がハジける! 水樹奈々にとって半年ぶりのライブとなる『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER 2008』。2日間をそれぞれ『BLUE SIDE』『RED SIDE』と銘打ち、計2万4000人を動員したこの公演の模様を徹底レポート。参加したキミも来られなかったアナタも、みんな気合入れてシャッコイ!
(文:スカラベ)


『NANA MIZUKI LIVE FORMULA 2007-2008』ツアーファイナル、1月3日さいたまスーパーアリーナでの告知から半年……。夏本番がすぐそこまで近づいた7月最初の週末、この日を待ちわびたファンが全国から国立代々木競技場第一体育館に集結した。『NANA MIZUKI LIVE FIGHTER 2008』、2日間に渡る夢の祭典がついに開幕する。

メインステージには古代ローマの闘技場を思わせる巨大なセットが組まれ、ステージ両端からアリーナ席を囲むように伸びた花道が会場中央のサブステージへ繋がる。「ライブは自分を試される戦いの場所」という、水樹の意気込みをそのまま形にしたような光景だ。

■ライブ本編■

場内の照明が落とされ、古代の神官に扮した水樹の姿がスクリーンに映し出される。観客が総立ちとなった場内に「Astrogation」のイントロが流れ、この日最初の歓声が巻き起こる中、スライドしたコロッセオ外壁の奥から現れたのは、銀色のコスチュームに身を包んだ水樹。「勝負だ、代々木ー!!」の掛け声とともに両手を広げると、なんとその身体が宙に飛んだ……! アリーナ上空をゆっくりと遊覧し、そのままサブステージに降り立つと、1万2000人のハジける感情を浴びながらパワフルな歌声を響かせる。天から降り注ぐ壮大なラブソングに圧倒されると、続く「still in the groove」で会場の熱気はさらに加速! 乱れ飛ぶレーザー光線を背に、ダンサー・チームヨーダの面々を従えてシャープなダンスパフォーマンスを展開する。

「皆さんこんばんはー! ついにきたよ! 『LIVE FIGHTER 2008』!」
力強いタイトルコールに再び歓声が巻き起こる。MCを挟んで「Happy Dive」「TRY AGAIN」と爽快なナンバーで会場の空気をほどよくシャッフルすると、「空時計」では柔らかく優しいメロディが火照ったカラダに心地よく沁みわたる。バックバンド・チェリーボーイズのメンバー紹介を経て、ゴスロリ調のショートドレスに着替えた水樹が暗闇の中から姿を見せると、会場は再び熱狂の渦へ。「Dancing in the velvet moon」を妖艶に、「Faith」を熱っぽく歌いあげる。

さらにここからは、ゲストプレーヤーとしてチェリーボーイズの初代ギタリスト・“アニキ”こと市川祥治が参加。7月5日の『BLUE SIDE』では「砂漠の海」「deep sea」、7月6日の『RED SIDE』では「White Lie」「ヒメムラサキ」と、いずれもライブでは久しぶりとなる楽曲がムードたっぷりに奏でられる中、ステージを後にする水樹。

チェリーボーイズの演奏によるアダルトな雰囲気が一転し、「COSMIC LOVE」のイントロが流れると、黄色いドレスに着替え、白いゴンドラに乗った水樹が再びアリーナ上空に登場。ひまわりの妖精が投げかける甘くキュートな魔法が空間いっぱいに広がっていく。「You have a dream」では花道に散らばったキッズダンサー・H-Kidsに迎えられ、客席に笑顔を振りまいてゆっくりと会場を一周。ここまで実に様々な趣向が飛び出してきたわけだが、ライブはまだ折り返し地点といったところだ。

夏のライブでは恒例の企画コーナー、今回は自身の演じたキャラクターソングからの選曲となった。『BLUE SIDE』では、TVアニメ『しゅごキャラ!』の劇中でほしな歌唄が歌った「迷宮バタフライ」を、そして『RED SIDE』では、TVアニメ『ロザリオとバンパイア』の赤夜萌香として歌った「赤いスイートピー」を披露! 緊張ぎみに伝説のアイドルの名曲を歌う姿に大きな声援が送られた。

「ここからは、アツい押せ押せモード全開でいきます。みんな、タオル用意してー!」
ライブはいよいよ後半戦に突入! 1万2000人の観衆が一斉にタオルを振り上げ、アゲアゲのナンバーで場内の熱気を高めていく(『BLUE SIDE』では「Level Hi!」、『RED SIDE』では「BE READY!」)。

水樹が一旦姿を消すと、今度はチームヨーダとミヤタカーニバルズによるスペシャルダンスチームが、デッキブラシやダストバケツを用いた“ストンプ”で観客を沸かせる。この日4度目の衣装替えを終え、凛々しい軍服姿で現れた水樹がストンプに加わると、演奏は一気に加速し、そのまま「Bring it on!」へとなだれ込む。水樹がマイクスタンドを突き出して客席を煽るたびに、場内の空気が巨大な熱の塊となってステージに押し寄せる。

ここでもうひとりのゲストプレーヤー、チェリーボーイズ初代ベーシストの“ターさん”こと田中章弘が登場。9人編成となった“スーパーチェリーボーイズ”のバックアップを受けて、『BLUE SIDE』では「Pray」、『RED SIDE』では「TRANSMIGRATION」と、いずれも技巧冴え渡るドラマティックなナンバーで観客の心を揺さぶってくる。続けて披露される「Orchestral Fantasia」。あたかも9人の騎士を従えた女将軍のような威容で、分厚いサウンドにも埋もれることのない鬼気迫るボーカルの迫力が見るものすべてを圧倒していく。

スーパーチェリーボーイズのソロバトルを経て、ライブはついにクライマックスを迎えるのだが、ここからは『BLUE SIDE』と『RED SIDE』で大幅に内容が異なるため、それぞれの模様を紹介していこう。

挑戦的でエネルギッシュなイメージで臨んだという『BLUE SIDE』では、「suddenly~巡り合えて~」「アオイイロ」「SUPER GENERATION」という、青春のエネルギーと躍動感に満ちたカラフルな楽曲をズラリと並べ、弾けるようなステージングで会場を一体化していく。ラストは歌手・水樹奈々にとって飛躍のきっかけとなった思い出の曲、「POWER GATE」の大合唱で盛大に締めくくった。

一方、「重厚で深い熱さを感じさせたい」という『RED SIDE』では、「Justice to Believe」「MASSIVE WONDERS」「BRAVE PHOENIX」と、ディープで情熱的なナンバーを次々に繰り出し、場内の空気、そして観衆の心を灼熱色に染め上げてゆく。ラストナンバーの「ETERNAL BLAZE」では、無数の火柱に囲まれて熱唱する水樹と、それに呼応するかのように広がったウルトラオレンジのサイリュームの海がまさに圧巻! 天を焦がさんばかりの壮大なフィナーレとなった。

■アンコール■

興奮冷めやらぬ大観衆のアンコールを受けて、電飾に彩られたトロッコに乗って水樹がアリーナ最後方に登場すると、再び歓声が広がっていく。「What cheer?」の華やかなサウンドに乗せて、アリーナのど真ん中をゆっくりと進みながら、笑顔で手を振って歓声に応える水樹。

「みんな、どうもありがとうー! また戻ってきちゃいました!」
恒例の「シャッス!」の掛け合いで場内の空気を暖めると、ここで嬉しいニュースが発表される。10月1日に18枚目のシングル発売が決定、合わせて発売記念イベントも開催されるのだが、その会場がなんと、新宿コマ劇場!「あの舞台で座長になるのが小さい頃からの夢だった」と語る水樹だけに、今年一杯での閉館を前に念願が叶って喜びもひとしお。客席からの祝福にバンザイで応えてみせた。

「嬉しいご報告もできて、ますます笑顔がいっぱいのこの会場で、私の大好きな曲を歌いたいと思います。高校時代からずっとそばで見てくれていた親友、SAYURIちゃんが書いてくれた詞で、私のいろんな想いが込められてます……。聴いてください、『Nostalgia』」
大切な想いの糸をひとつひとつ紡ぐように心を込めた歌声が、会場を優しく包み込む。3時間に渡ったこのライブも、次が本当に最後の曲。

『BLUE SIDE』では、この時のMCで、匿名掲示板にこのライブでの犯行を示唆する書き込みを行なった青年が逮捕された事件について触れた。逮捕された青年の心情にも一定の配慮を示しつつ、自らの言葉で人生の大切さを訴える姿には、感銘を受けた人も多かったと思う。ラストナンバーとなった「New Sensation」では、そんな水樹の想いがリアルなメッセージ性を持って胸に響いた。

一方の『RED SIDE』で歌われたのは、大団円と呼ぶにふさわしい「ミラクル☆フライト」。ステージ上に、花道に、そして会場いっぱいに大きな笑顔の輪を描いて、2日間の公演を晴れやかに締めくくった。

すべてのプログラムが終わったあとも、夢の時間の終わりを惜しむように観客と笑顔を交わす水樹。最後まで鳴り止まない歓声と拍手の中、2日間で計2万4000人を動員した『LIVE FIGHTER』は幕を閉じた。

それにしても、膨大な労力と様々な想いを積み重ねた上に成立する巨大なライブ空間で、そのすべてを背負って最高のパフォーマンスを見せてくれる水樹の底知れないエネルギーには心底恐れ入る。なお、この公演は『BLUE SIDE』と『RED SIDE』ともに収録されて、ブルーレイディスクとDVDで発売されるとのこと。ライブを観る事ができた人も、そうでない人も、きっと何かが伝わってくるだろう。

『2008年下半期も、水樹奈々にかかってこーい!!』


<セットリスト>
【BLUE SIDE】
01. Astrogation
02. still in the groove
03. Happy Dive
04. TRY AGAIN
05. 空時計
06. Dancing in the velvet moon
07. FAITH
08. 砂漠の海
09. deep sea
10. COSMIC LOVE
11. You have a dream
12. 迷宮バタフライ
13. Level Hi!
14. Bring it on!
15. Pray
16. Orchestral Fantasia
17. suddenly ~巡り合えて~
18. アオイイロ
19. SUPER GENERATION
20. POWER GATE
アンコール
21. What cheer?
22. Nostalgia
23. New Sensation

【RED SIDE】
01. Astrogation
02. still in the groove
03. Happy Dive
04. TRY AGAIN
05. 空時計
06. Dancing in the velvet moon
07. FAITH
08. White Lie
09. ヒメムラサキ
10. COSMIC LOVE
11. You have a dream
12. 赤いスイートピー
13. Be Ready!
14. Bring it on!
15. TRANCEMIGRATION
16. Orchestral Fantasia
17. Justice to Believe
18. MASSIVE WONDERS
19. BRAVE PHONIX
20. ETERNAL BLAZE
アンコール
21. What cheer?
22. Nostalgia
23. ミラクルフライト


水樹奈々公式サイト:
http://www.mizukinana.jp/




2008年07月15日

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